友禅調の艶やかな装束が映える、立雛のタペストリー。
ちりめん細工の押絵でふっくらと丁寧に表現され、
コンパクトなサイズですが高級感のある一枚です。
装束が美しい。
お雛様の装束は、雛人形では珍しい「なでしこ柄」で裾にかけては色も「撫子色」です。
お内裏様は「四季草花」や「麻の葉」の文様の上着に、袴は「幸菱(さいわいひし)」文様。
「幸菱」とは四弁の花を菱形のデザインした「花菱」を集めて、より大きな菱形としたもの。
つなぎ目で菱形の先を合わせることから、「先合(さきあい)菱」と呼ばれたものが
転じて幸菱となったそうです。
主に皇族の装束に使用されてきた、とても縁起の良い柄ですね。
押し絵とは、布細工による貼り絵の一種で、
下絵を描いた厚紙(主に板目紙を用いる)を細かい部分に分けて切り抜きます。
そして、それぞれの部位に適した色質の布片でくるみ、
綿を入れて膨らみをもたせ、それらを組み合わせていきます。
こちらは高さが50センチ程ですので、飾る場所を選ばない
一番飾りやすいサイズのタペストリーと言えるでしょう。
季節のインテリアとして、おすすめの一枚です。
京都の老舗、龍虎堂ならではの職人さんの細部へのこだわりが感じられる、
大変美しい仕上がりです。
■ サイズ 49センチ×約25センチ
■ 素材 ・・・ レーヨン・金襴・レーヨンちりめん
■ 原産国 日本
【お細工物について】
ちりめんの端切れを使った様々な物を「お細工物」といいます。
古くは大奥から始まり、押し絵や摘み細工、切嵌(きりばめ)、
木目込(きめこみ)、裁縫などその手法は様々です。
少し前までは、どの家庭でも少なからず行われていました。
押し絵細工もその一つですが、小さな布も大切に、
「もったいない」と生かす日本人の知恵ですね。
こちらで紹介するお飾りも、すべて手作りのため、
描き絵の表情や友禅柄の出具合などに違いがございます。
商品画像はできるだけ実商品に近い色に合わせておりますが、
ご覧になるディスプレイのモニターの環境により、実際の色と
多少異なる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
今では自分でつくるのはなかなか大変ですが、京都で手作りされた
細工物のぬくもりを、ぜひ身近に置いて「ほっこり」癒されてください。