毎年大好評をいただく、山本仁商店の掛軸タイプの干支カレンダーです。
遠州紬の特徴である、褐色(かちいろ)の濃い藍色に、
鶏の親子と、桜や梅の吊るし飾りが華やかに描かれたデザインです。
朝一番に鳴く鳥は、闇を払って太陽を呼び出す力があるとされ、
実りの象徴とされてきました。
またとくに鶏は、財宝のありかを教える「金鶏伝説」もあり、
幸運の兆しともされています。
遠州紬の遠州とは今で言うと静岡県の西部、浜松にあたります。
江戸の中期ごろに綿の栽培が盛んになり、温暖な気候から三河、泉州とならび
三大産地として栄えました。
それにともない、明治以降、機織メーカーとして創業した
現トヨタ自動車や浜松に本社を構えるスズキ株式会社により、
動力で機織を動かす力織機(りきしょっき)が登場。
平成に入り生産量は減っているそうですが、
今も伝統の技は職人たちに受け継がれ大切にされています。
また、「褐色」は藍染めの濃い色のことをいい、
「勝ち色」につながることから勝負運の良い色とされています。
サッカーの日本代表のユニフォームの色にも、
縁起が良いことから採用されていますね。
一年間をともに過ごすカレンダーとしては、ご自分用はもちろん、
大切な方へのお歳暮、お年賀にも毎年大好評のお品です。