元服前の男の子、「若様」のこけし人形です。
鶯色の着物に一本差しのお侍さんは、
凛々しいながらも幼さの残るお顔がカワイイですね。
群馬県の榛名山の麓にある、こけし工房 「卯三郎こけし」 にて
職人さんの手により、ひとつひとつ手作りされた創作こけしです。
元々「こけし」は幼い女の子の人形遊びから生まれた人形。
お父さん役やお兄さん役のお人形も、もちろんあったことでしょう。
時代小説ファンの私としては、インテリアとしてしても楽しめそうです。
江戸時代、大人の男性は青々と頭のてっぺんを剃り、
その上に髷を結ったものです。
月代(さかやき)といいますが、時代劇などでもおなじみですね。
その月代は元服は大人の証拠のようなもので、
それまでは前髪を作り普通に髷を結ったのです。
その髪型を「前髪立ち」などどいいます。
こちらの「若侍」こけしも「前髪立ち」の少年です。
伝統と現代作家さんとのコラボレーションを、どうぞお楽しみください。