きりりと張りのある「藍色」に染め上げた生地に兜。
大きな鍬型の兜は、忍緒の紫が印象的で吹返には蝶が描かれた縁起の良いタペストリーです。
忍緒(しのびお)とは兜を固定する紐のこと。
武士に取っての兜とは、防具としてでなく、晴れの舞台の衣装であり、
こともすれば死に装束でもありました。
ですから、美しくそして自分らしくとこだわり工夫したのも納得です。
吹返(ふきかえし)とは顔の側面に折り返した部分のことで、敵の矢をさけるためのもの。
そこにも蝶牡丹の文様が描かれています。
蝶は中国語で長生きを意味する言葉と同じ発音であることから、長寿の象徴とされてきました。
また牡丹も唐の時代に「百花の王」として人気を誇り、富貴の象徴となったとても縁起の良い文様。
男の子の武運長久を願う、端午の節句にはぴったりのタペストリーですね。
■ サイズ 約10センチ×約170センチ
■ 素材 生地・・・ 麻100% 木部・・・ 松
■ 原産国 中国