とても品格のある、ちりめん細工の美しい羽子板。
徳があり、学識を持ち、礼儀をわきまえた君子のように
育ちますように・・・と願いを込めて。
四君子(しくんし)とは、蘭、竹、菊、梅の4種を、草木の中の君子として称えた言葉。
本来、君子は徳と学識、礼儀を備えた人を指し、みな君子になることを目指しました。
蘭、竹、菊、梅の4種の植物がもつ特長が、
まさに君子の特性と似ていることから、文人画の代表的な素材にもなりました。
蘭はほのかな香りと気品を備え、
竹は寒い冬にも葉を落とさず青々としている上、曲がらずまっすぐな性質を持っています。
梅は早春の雪の中で最初に花を咲かせる強靱さ、
菊は晩秋の寒さの中で鮮やかに咲く姿が好まれました。
そういった本来持つ意味の素晴らしさはもちろんですが、
ふっくらとした縮緬の風合いと、上品な色彩がさらにその品格を上げているようです。
お正月にはお嬢様の羽子板飾りとして、
また一年中使えるインテリアとしてもお薦めします。
京都の老舗工房、龍虎堂の職人さんが一つひとつ手作りした
縁起飾りをどうぞお楽しみください。