三方にのった、ふっくら福々しいちりめん細工の鏡餅飾り。
鹿の子柄の伊勢エビや干し柿など丁寧な手仕事が光ります。
鏡餅飾る意味は、本来は、歳神様を迎えるために供えるお供物です。
鏡餅が丸い形は円満を、
2つ重ねるのはかさねがさねを表しています。
つまり、円満に年を重ねるという意味です。
また、お飾りにもそれぞれ意味があります。
橙・・・橙は、その年になった実を落とさずに次の年にも、また次の年にも新しい実をつけます。
一度なった実はおおよそ4~5年は落下しません。
代もの橙が1つの木についているところを家族にたとえ、
家系代々の長寿や繁栄を願う縁起物として飾ります。
串柿・・・柿は「嘉来(かき)」(喜び幸せが来る)に通じる縁起のいい長寿の木です。
幸せをかき集めるという意味があります。
御幣・・・赤い色は、魔除けの意味があります。
また、白一色のものは、四手(しで)と呼ばれます。
四方に大きく手を広げ、繁盛するようにと願うものです。
海老・・・姿かたちになぞらえて、腰が曲がるまで長生きするようにと祈るものです。