梅雨も明け、本格的な夏の訪れを感じる今日この頃です。
ここ福岡市でも例年と同じく、山笠が終わりとともに梅雨明けし、
連日厳しい暑さが続いています。
そこで、今日は目にも涼やかな人気の夏飾り「金魚」についてもお話です。
金魚は中国から室町時代にの頃に日本に伝わりました。
「唐物」といわれた美術品と同じように、「宝物」としてでしょうね。
江戸時代前期までは庶民には手の届かない、贅沢品だったようです。
時代劇でも大名や豪商(主に悪役?)の部屋に、インテリアとして使われていますね。
このこの金魚が日本で身近な存在になるのは江戸中期、18世紀に入ってからです。
これには下級武士の副業が盛んになったことが原因のひとつだとか。
天下泰平の世で、生活のための金魚の繁殖の内職をしたところ、
これが大当たりして大儲けする人が続出!
この流れに火が付き、大量生産されるようになると、
いよいよ金魚の価格がダウン。
またたく間に庶民に広まり、江戸に金魚ブームが到来したのです。
夏の風物詩として「きんぎょーお、きんぎょー」と
天秤棒に金魚を入れた盥をさげた金魚売りも現れます。
歌川国貞「俳優見立夏商人 金魚売り」
いなせなお兄さんですね。
ちなみに、当時は陶器の金魚鉢に金魚を入れ、上から見て楽しんだそうです。
「ぎやまん」の頃ですので、ガラスは貴重で高価なお宝ですものね。
歌川豊国「二五五四好今様美人 金魚好」
艶やかな着物に、金魚がよく似合います。
さて、ここからが本題。
金魚は、「玄関で飼えば上客を招く」とされる縁起の良い動物とされています。
なぜなら中国では「魚」は「ユ」と読み「余」と同じであることから、
「お金があり余る!」金運上昇、開運招福の縁起物とされたのです。
良人との出会いを招き、その結果として豊に・・・ということです。
目で見てすゞやか、夏の風物詩。
しかも人とお金、どちらも大切な出会いを招く縁起物。
そうとなれば、すぐにでも玄関に金魚を!ともいかないのが現代社会でございます。
ご安心ください、素敵なちりめん飾りがございますよ。
【竹の輪吊るし飾り】 4,320円
この他にも、夏の金魚飾りは多数ご用意しております。
本物の金魚はなかなか・・・とお考えの方にも、お気軽に取り入れていただけますね。
よろしければご覧下さいませ。