熊本や大分にて地震が続いています。
被害にあわれた方、避難を続けていらっしゃる方に心からお見舞い申し上げます。
さて4月も半ばを過ぎ、五節句の一つ「端午の節句」が間もなくですね。
武士の世となった鎌倉時代に流行した色、つまり武士が愛してやまなかった
「男心をくすぐる色」をご紹介します。
当店でも五月飾りに鯉のぼりや兜飾りをお求めの方が増えてきました。
最近は、住宅事情などもありコンパクトな兜飾りや室内用の鯉のぼりが人気を集めています。
その兜飾りですが元々は言わずと知れた武具、つまり武士が戦場でまとった兜がもととなっています。
鎧兜は平安時代の末期頃、武士の誕生とともに日本独自に発展した装束です。
褐色(かちいろ)
商品説明でも何度も取り上げているので、ご存知の方も多いでしょう。
現在では(かっしょく)と読まれることが多く、黒っぽい茶色を想像する人が多いかもしれませんが、日本の伝統色では藍染めの濃い色、黒に近い藍色のことです。
なぜ褐(かつ)色なのか?といいますと、諸説ありますが、藍染めの濃い色に光沢を出すために
染め上がった布地を臼や板の上で叩く行程がありました。
これを「かつ(叩く)」といい、やがて「褐色」の字が当てられるようになったそうです。
さて男が主役の鎌倉時代、なぜこの色が好まれたのかといいますと・・・。
まず、藍の濃い色で染めると布が堅牢になり、武士の
「質実剛健」の思想にぴたりだったから。
さらに韻が勝色に繋がることから、勝負に勝つ
「武運長久」の色として縁起をかついだのです。
また、藍染めはもっとも身近な染色であったため、誰にでも手に入りやすかったことも忘れてはなりません。
つまり、実生活で役に立ち自分を鼓舞してくれる縁起の良い色でなおかつ手に入りやすい、ということです。
これは男心をくすぐりますね。
今年の新作では、
【オリジナル名前旗】3,564円
【金襴銀兜】4,320円
など、がございます。
早速人気のお品で、現代人の男心もくすぐる色のようです。