人日から青へ

2016/05/31

ついこの間に新年を迎えたと思ったら、もう10日が過ぎ・・・。
 
人日が、十日恵比寿が、鏡開きが終わりましたね。


人日の1月7日は、七草粥を食べましたか?


春の七草は、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。
七草

子供の頃は、物足りなくて「あまり嬉しくないご飯の日!」だったのですが、
今年いただいた七草がゆは、優しい味がお腹にしみました。
 
また、七草のような葉物野菜のことを「青物」といいますね。

売っているところも「青果店」です。
とっても緑色ですが、緑色はしばしば「青」で表現され、「青」と「緑」はあまり区別されなかったようです。
 
現代でも
・「青信号」は緑色
・「青々と葉が茂る」は稲の苗の緑色
とあたりまえに使われますね。
 
これは日本だけに限らす、アジア圏やアフリカ、中南米などの言語にも見られ「BLUE」と「GREEN」を区別しない言語を「GRUE(グルー)語」というそうです。
 

日本語もグルー語、ということです。
古くは暗い色全般のことも「青」としたり、曖昧な色はすべて「青」だったこともあるそうで、なんともつかみ所の無い色です。
 
現代の一般的感覚でいうところの「青」は、日本の伝統色では
「縹色(はなだいろ)」、「浅葱」、「藍色」、「褐色(かちいろ)」、「瓶覗き」、「瑠璃色」、「群青」、「露草色」など
魅力的な色名が多くあります。


「瓶覗き」などは特に遊び心のある、お気に入りの色名です。
 
こちらで少し語ってますので、よろしければどうぞ。

 
ちなみに、この日は「爪切りの日」でもあるのです。
 
七草がゆを作る時、前日に七草をたたいて水に浸しておいて、

七日の朝に粥に入れるのが手順です。
 
その粥を作る前に、「七草爪」といって、七草を浸した水に爪をつけて柔らかくしてから切ると、その1年間風邪をひかないといわれています。
 
うむむ。
 
私の場合、「余裕のある朝の時間を作るところから始めなさい」といわれているかのよう。
 
努力したい、と思います。
 
皆様はぜひお試しの上、健康な1年をお過ごしいただきたいと思います。