京都で手作りされた、ちりめん細工のこけし人形。
流水に桜がたなびいて、はんなりとした印象です。
髪の毛や髪飾り、胴の花飾りがちりめん細工で
丁寧に表現されています。
すっぽりと手に納まるサイズですが、
手仕事の温もりを感じ、存在感を感じます。
頭の上には赤いリボンも、愛らしいですね。
涼やかな笑顔も、どこか「はんなり」という言葉が似合います。
「はんなり」とは京都の言葉で、「上品で明るく、華やかな様」をいいます。
まさに、こちらのこけし人形にぴったりの形容詞ですね。
京都の老舗工房、龍虎堂の職人さんが一つひとつ手作りした
こけし人形を、どうぞお楽しみください。
■ サイズ 幅5.5センチ×奥行5.5センチ×高さ13センチ
■ 素材 レーヨンちりめん など
■ 原産国 日本
【こけしについて】
こけしは、江戸時代東北地方より生まれ、場所によっていろいろな呼び方がありました。
木で作った人形からきた木偶(でく)系(きでこ、でころこ、でくのぼう)、
這い這い人形からきた這子(ほうこ)系、芥子人形からきた芥子(けし)系などその産地によって
呼び方は違っていましたが昭和に入ってから「こけし」と呼ばれるようになってきました。
こけしの起源はといいますといくつかあります。
主に貧しい山村でおもちゃを持たない子供たちに作り与えた木の人形が始まりという説。
もう一つの有力な説は東北地方の山村の民族的信仰説でたとえばオシラ様のような
土着的信仰偶像と関係があったという説。
あるいは「ホウコ」が東北の山村でこけしに変化していったという説です。
ただしこの起源に対しての明確な答えは出ておりません。
尚、こけしが「子消し」から変化したもので間引きの際その子供の霊を慰める為に
こけしを作ったという説を聞きますがこれは根も葉もない俗説です。
こけしは、「こふけし(こうけし)」(子授けし)と記されており、子宝祈願の縁起物です。
またこけしの頭に描かれている模様「水引手(前髪を水引で結んだ頭部模様を描いたもの)」は
京都の「御所人形」に於いて、特にお祝い人形の為に創案された描彩様式であることから、
こけしは子供の健康な成長を願うお祝い人形なのです。
【お細工物について】
ちりめんの端切れや和紙を使った様々な物を「お細工物」といいます。
古くは大奥から始まり、押し絵や摘み細工、切嵌(きりばめ)、
木目込(きめこみ)、裁縫などその手法は様々です。
少し前までは、どの家庭でも少なからず行われていました。
人形細工もその一つですが、小さな布も大切に、
「もったいない」と生かす日本人の知恵ですね。
こちらで紹介するお飾りも、すべて手作りのため、
描き絵の表情や友禅柄の出具合などに違いがございます。
商品画像はできるだけ実商品に近い色に合わせておりますが、
ご覧になるディスプレイのモニターの 環境により、
実際の色と多少異なる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
今では自分でつくるのはなかなか大変ですが、京都で一つひとつ
手作りされた細工物のぬくもりを、 ぜひ身近に置いて「ほっこり」癒されてください。