満月の上にちょこんと乗った白ウサギ。
秋の七草の一つで花の形が五芒星に重なることから、
神様に奉る花とされる桔梗を手にした、縁起の良いお月見飾りです。
なぜ仲秋(旧暦の8月)にお月見をするようになったのか、
実際には正確な起源はわかっていません。
夏の作物の収穫もほとんど終わって、稲刈りをするまでの手のあく時期に、
稲の豊作を祈る祭りを行ったことが始まりとされています。
稲の豊作祈願ではなくもともとは芋類の収穫祭、
すなわち畑作儀礼だったと考えられているという説も。
また、中国からの渡来説も有力です。
お隣の中国ではかなり古くから「望月(月を見る催し)」という行事があり、
それが平安時代に遣唐使によって伝えられたものが日本で広がったとする説です。
「お月見」についての日本で最初の記録は、延喜9年(909年)に
醍醐天皇が初めて月見の宴を開いたとの記録だそうです。
しばらくは高級貴族達だけの風習でしたが、江戸時代になると
一般庶民にも広まり、ポピュラーな行事となりました。
満月だけでなく、
十三夜、小望月、十五夜、十六夜、立待月、居待月、寝待月、更待月
など一夜一夜の月に呼び名をつける程、月は身近な愛でる存在だったのです。
電気も無い、ロウソクの灯りですら貴重だった時代には、
秋の夜長を照らす月はさぞかし美しく、春の桜のような存在だったのでしょう。
そんな日本の風物詩を、愛らしいちりめん細工で楽しむことができる
秋のインテリアとしてお薦めのお品です。
■ サイズ 幅約7.5センチ×奥行約8センチ×高さ約11.5センチ
■ 素材 レーヨンちりめん など
■ 原産国 日本
【お細工物について】
ちりめんの端切れや和紙を使った様々な物を「お細工物」といいます。
古くは大奥から始まり、押し絵や摘み細工、切嵌(きりばめ)、木目込(きめこみ)、
裁縫などその手法は様々です。
少し前までは、どの家庭でも少なからず行われていました。
人形細工もその一つですが、小さな布も大切に、「もったいない」と生かす日本人の知恵ですね。
こちらで紹介するお飾りも、すべて手作りのため、描き絵の表情や友禅柄の出具合などに
違いがございます。
商品画像はできるだけ実商品に近い色に合わせておりますが、ご覧になるディスプレイのモニターの
環境により、実際の色と多少異なる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
今では自分でつくるのはなかなか大変ですが、京都で一つひとつ手作りされた細工物のぬくもりを、
ぜひ身近に置いて「ほっこり」癒されてください。